
詩人・ゲオルク・トラークル
1877〜1914年 オーストリアの詩人
<詩の系統>
本当は詩は色彩から生まれたのかも知れません。言葉は色をつけたがりますが、彼の詩には
微量なダークマターのようなものがあって、それを色と感じるのは、それを手にとったあなただけのもの
哲学者ウィトゲンシュタインから匿名の資金援助を受けた芸術家には彼のほかに、リルケ、ココシュカ、アドルフ・ロースもいます

詩人吉野弘
1926年 山形県生まれ
<詩集>「10ワットの太陽」「自然渋滞」
<詩の系統>何度も何度も吟味された一行だから、あまりに単純な言葉にも、ぐらっときてしまいます。
青臭い感情論や奇麗事ではなく、心のこもった詩。不意にくると涙がとまりません。

詩人田村隆一
1923〜1988年 東京巣鴨生まれ
<詩集>「言葉のない世界」 「ハミングバード」等
<詩の系統>賑わう街中では、アルコールともよく混ざり、しかも強烈なパンチ力がある。彼の詩の斬れさに、二日酔いになることはありません。
吉本隆明が、日本には、プロフェッショナルと言える詩人が三人いると言ったが、そのうちのひとりが田村隆一さん。

詩人 立原道造
1914〜1939年 東京生まれ
<詩集>「萱草に寄す」等
<詩の系統>昭和14年、第1回中原中也賞を受賞したものの、同年24歳で没した。建築でも才能を見せた彼は、詩作でも何か詩の図面があって、それをそこに住む人の為に丹念に創り上げたようなやさしい詩。

谷川俊太郎
1931年東京生まれ
<詩集>「二十億光年の孤独」
<詩の系統>この世界にはやっぱり詩という得体の知れないものがあると思わせてくれます。そして、谷川俊太郎が詩人で、この人の詩があってからの世界に生まれたことに、こころは強くなります。
谷川俊太郎さんがツイッターを始めました。


詩人ジャン・コクトー
1889〜1963年 フランス・パリ郊外メゾン・ラフィット生まれ
<詩集>「アラジンのランプ」
<詩の系統>演劇・バレエ・評論・映画等ジャンルを超えて作品を発表していますが、すべてに幻視された詩的なものを感じます。音楽的な想像力と結びついたような詩。
カルティエの三連リングはジャン・コクトーのデザインです。よくみると彼の詩が潜んでいるかも。

詩人ロルカ
1898〜1936 スペイン・グラナダ生まれ
<詩集>「ロルカ詩集」
<詩の系統>暗殺された詩人ロルカ ここでは割愛しておきます。
音楽のような詩でもあり、言葉の意味のつながりを地上から離別させるような詩です。音楽的な詩が読み取れるのは、グラナダ大学当時、音楽家の道へすすんでいたからかも知れません。留学時の学生館には、画家のサルバドール・ダリもいました。

山田かまち
1960〜1977年 群馬県高崎生まれ
<詩集>「山田かまちのノート」
<詩の系統>一部マスコミによる「夭折した天才」という偶像化には批判の声も多いのは事実だが、中には感情論を飛び越した透明な詩がある。思春期でもある彼に得体の知れない詩というのがまっすぐに入り込んだ一瞬だったのかも知れない。

詩人 高見順本名・高間芳雄
1907〜1965年 福井県生まれ
<詩集>「死の淵より」
<詩の系統>もとは小説家だが、晩年になり多くの詩を残した。病床で血反吐をはきながら、2,3行毎に倒れる日々、それでも、自分が死ぬことさえ日常の出来事としてとらえている。人間を眼差しにえらんだこころが異様なほど輝いている詩です。

詩人・草野心平
1903年福島生まれ
<詩集>草野心平日記
<詩の系統>16歳で亡くなった兄である民平の残したノートに触発され、詩を書き始める。各行末に打つ句点のリズム。次々とやってくる詩に、わざと三秒間待たせるリズム。

詩人ディラン・トマス
1914年ウェールズ(スウォンジー)生まれ
<詩集>ディラン・トマス全詩集
<詩の系統>意識の流れをきれめなく威圧するような視点でとらえた詩。だが、読み終わるとなぜか静的な宇宙を感じます。1953年大量のモルヒネ摂取で永眠。ボブ・ディランの名は詩人ディラン・トマスから。

詩人石垣りん
1920年〜2004年 東京生まれ
<詩集>『表札など』
<詩の系統>日本興業銀行に就職、55歳の定年まで勤務し、銀行の労働組合の機関誌などに詩を発表し続ける。生活の詩人と呼ばれる。見失いやすい日々の詩を台所で食事の準備をしながら、詩を私ひとりに読んで聞かせてくれてくれているような感じがとてもよくて。

詩人・アルベール・カミュ
1913年 アルジェリア生まれ
<詩集>『異邦人』
<詩の系統>彼の詩を読むとなぜかまわりの風景や人々がいとおしく思えてしまうどこまでも続く詩の垂直さ。43歳の若さでノーベル文学賞に輝いたが、2年後、なぞの自動車事故で、彼は悲劇の幕を閉じる。余談ですが、タレントのセイン・カミュは彼の孫。

詩人・プレヴェール
フランス生まれ
<詩集>ジャック プレヴェール詩集
<詩の系統>夜のパリはおすすめの一篇。愛の詩人と呼ばれるが、
徹底した反権力の詩人だった。読み手を待っていたかのように、詩が、からだをやさしく包んでしまう。それをどう感じるかは、私たち読み手がどう生きてきたかによって違うかも知れない。

三代目魚武濱田成夫(さんだいめうおたけはまだしげお)
1963年、西宮市生まれ。
<詩集>「駅の名前を全部言えるようなガキにだけは死んでもなりたくない
<詩の系統>「自分を誉め讃える作品」
だが、それがまた気持ちよくすぱっと切れる。危うさもあるが、それが彼の言葉だったりする。

詩人鮎川信夫(あゆかわ のぶお)
1920〜86 東京小石川生まれ
英文科の中退で、「荒地」グループの主導的詩人
詩集:戦中手記ほか
<詩の系統>「荒地詩集」は、現在でもくりかえし多くの詩論家によって論じられ、「荒地」の詩人たちが残した詩と詩論は、今日までの長い月日に堪えて、その評価を不動のものとしつつある

詩人加藤彰仁(かとう あきよし)
1976年山形県生まれ
<詩集>【もしここが北極点でも僕は南に行かない】
<詩の系統>:独自の詩の組み方。
鋭い感覚と絶妙なバランス崩しで、私たちをやわらかな詩の世界へ。彼が連れてくる詩は皆もぎたてだが、毒付いた生きのいいのもいる。
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